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「石張り」
墓地内の土の部分に御影石を張り雑草を防止する施工法。雨水などの水勾配や、水捌けの考慮が必要。 -
「位牌」
戒名や俗名、没年などを書いた木の板。四十九日までは仮の白木の位牌で行い、以降は塗の本位牌で供養する。
正式には浄土真宗では使用しない。 -
「永代使用料」
いわゆる墓地代のこと。所有権はないので、転売は出来ないが、親族による承継は可能。課税対象にはならない。 -
「永代供養料」
合祀墓、納骨堂などで、供養料を前払いしておく場合に用いる。 -
「丘カロート」
納骨室が、地上と同じ高さにある施工法。小さい墓地では主流。地下からの浸水の心配がないが、
骨壺分の高さが必要になるため、工事費は割高になる。 -
「お車代」
僧侶が自宅や、墓地に来て頂く際に渡す費用。地域により5,000円~20,000円が目安。
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「回忌法要」
亡くなった翌年を1周忌、翌々年を3回忌とし、以降3,7が付く年に7回忌、13回忌、17回忌などを行う。
回忌は亡くなった年を含めて数える。33回忌や50回忌で忌止めとする場合が多い。 -
「開眼供養」
石碑、位牌、本尊などに僧侶の読経により、魂入れを行うこと。 -
「外柵」
墓地の境界に造る基礎部分。民営霊園では、花崗岩使用などの工事規定があるケースが多い。 -
「改葬」
一度埋蔵した遺骨を、他に移すこと。役所が発行した「改葬許可証」が必要となる。 -
「改葬石牌」
故郷などから、石碑を移設すること。求める墓地によっては、認めないケースもあるので、予め確認が必要。 -
「戒名」
仏教で仏弟子の証として、僧侶に付けて戴く。日蓮宗では「法号」、浄土真宗では「法名」が正式名称。 -
「花崗岩」
墓石に使われる主流の石材。一般的には、「御影石」と呼ばれている。石種により、「班レイ岩」「安山岩」も使用される。 -
「家紋」
以前は石碑に彫刻していたが、最近は水針や花立に入れることが多い。外柵に丸紋として入れることもある。 -
「家名彫刻」
石碑などの正面に彫刻する文字。最近は、家名を入れず、好きな言葉を入れる方が、増えている。 -
「管理料」
墓地の共有部分を維持管理するための費用。基本的に各墓域内の清掃などは、含まない。 -
「カロート」
墓地に焼骨を納める設備。納骨室。コンクリートが主だが、御影石で施工する場合もある。 -
「寄付」
寺院が壇家に要請する経済的援助。本堂・客殿・庫裡などを新・改築する用途が多い。 -
「公営霊園」
地方自治体が運営する霊園。居住年数や、遺骨の有無などの条件があり、抽選が原則。
また、祭祀の主宰者など自治体により、細かい条件がある。募集も年に1回などの公募形式が多い。 -
「香皿」
香炉内に置くステンレス製の皿。燃え切り易く、清掃が楽。形状により、屋根付きもある。 -
「香炉」
墓に線香を備える用具。最近は、寝かせて置くタイプが大半。形状により「くり抜き」「経机」「宮型」などがある。
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「雑草」
墓地内に生える為、土間コンや石張りで防ぐことが出来る。 -
「散骨」
遺骨を海や山に撒く葬法。漁業権などの問題で、近海では困難の場合、費用が嵩むこともある。 -
「地蔵尊」
水子や幼くして亡くした子供の供養の為に建立する仏像。浄土真宗では、建てない。 -
「指定石材店」
民営霊園の場合、殆どが実地。加盟している石材店以外の工事は出来ない制度。住宅などの「建築条件付」に近い。 -
「住職」
寺の代表役員。住職以外は僧侶。宗派により正式名称は異なるが、在家が呼ぶ際は、「住職さん」や「先生」が当たり障りない。 -
「収蔵」
遺骨を納骨堂に預けること。 -
「樹木葬」
木の周りに埋蔵、又は埋蔵場所付近に植樹する方法が多い。散骨ほど遠方ではない場合が多い。
岩手の寺院が始めて、全国的に増えたが、過疎地の寺の経営が多い。 -
「寿陵」
中国の皇帝が生前建墓したのが始まり。死後だと遺体の保存が出来ない、権力の誇示が理由との考え方もある。 -
「使用規則」
墓地を使用する上での決まりごと。承継や権利消滅など、重要な内容も含まれるので、熟読が必要。 -
「石牌」
墓の主たる象徴。最近は承継者の姓が変更などの理由で、洋型石碑に家名以外の好きな言葉を彫るケースが増えている。
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「耐震工法」
石碑内に金属棒を入れるなどの方法があるが、直下型地震での効果は未知。
現在の接着剤自体の効果の方が、期待できるとの考え方もある。 -
「玉砂利」
墓地内に撒く化粧砂利。色により、黒、白、五色などがある。 -
「檀家」
特定の寺院に属し、寺院を支える一員となること。寺院の行事に参加し、仏事全般(法要・葬儀など)を委ねる。 -
「付け届け」
檀家の義務の一つ。正月・盆・春秋彼岸・暮などの寺院が定めた時期に、定められた費用を収める。 -
「手桶」
最近はプラスチック製が主流。墓地により、備え付けの物を使用する決まりのところもある。 -
「塔婆」
浄土真宗を除く在来仏教で、墓や本堂に納骨や回忌法要時に備える木の板。霊園によっては、高さの制限がある。 -
「塔婆立」
塔婆を立てる設備。敷地により、外柵の枠に嵌めこみ造り込む。上部の形状により、笠付や宝珠タイプがある。
狭いスペースでは、全体がステンレス製の塔婆立を、使用する。 -
「灯篭」
元々はロウソクの灯りを点す設備だが、現在では飾りの意味合いが強い。4m以上ないと、入らない場合が多い。
形状により、丸墓前、角墓前、春日などの名称がある。外柵上に乗せる置灯篭もある。 -
「土間コン」
墓地内の土の部分に、薄くコンクリートを打ち、雑草を防止する方法。所々に水抜き穴の施工が必要の為、
雑草が全く生えない訳ではない。コンクリートの上に玉砂利などを敷くことにより、美観を保つことが出来る。
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「根石」
外柵の基礎部分を、御影石で施工する方法。墓地が角地で通路や、植裁に面している場合は、根石が必要。
強度や美観は向上するが、工事代は割高となる。 -
「納骨堂」
焼骨を収蔵する施設。屋内形式が多く、永代では無い場合が多い。
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「表札」
墓地の区画を示す。黒が多いが、石碑に合わせた石を使用する事もある。 -
「ペイント」
建立者名や戒名などを見易くする為に、白、青などをペイントする事。数年で色褪せたり、班になることもある。
関東では表字には入れないのが一般的だが、目の粗い石だと入れないと読めないことがある。朱色は生前戒名に用いる。 -
「ペット墓地」
ペット専用の墓地。個別の納骨と合祠タイプがある。近年は、家族と一緒に納骨できる一般墓地もある。 -
「返還」
転居や承継などの問題により、墓地を返還する場合は、原状に復し必要書類を提出した上で返還する。
工事されている場合は撤去費用がかかる。 -
「墓誌」
納骨されている方の戒名や、没年・行年などを彫刻する板。小さい墓では、スペースが足りない為、前蓋に彫刻する場合や、
外柵の縁の石に穴を開けて、設置する方法がある。 -
「墓埋法」
昭和23年施行の、「墓地埋葬等に関する法律」の略。全ての墓地規則の元になっているが、他に地方自治体単位での条例がある。
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「埋葬」
死体を土中に葬ること。土葬。 -
「埋蔵」
焼骨を墓などに納めること。 -
「御影石」
元々は固有名詞だが、最近は「花崗岩」「班レイ岩」などを総称して使う。 -
「水子地蔵尊」
流産や早世した子供のために建てる地蔵。浄土真宗では、建てない。 -
「水鉢」
水をあげる為の用具。洋型石碑には、標準では付かない。湯飲みやコップを置く方もいる。 -
「無縁仏」
継承者がいない仏様。子供がいない理由より、跡をみないケースの方が増えていている。 -
「向き」
石碑が向いている方位を指す。一般的には、南、東、西の順で、価格差を付ける場合が多いが、本来向きの吉凶はなく、 人気の度合いで価格差をつけている。 -
「目地」
石と石の繋ぎ目の接着。以前はセメントが主だったが、現在は樹脂製のコーキングが主流。
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「洋型石碑」
近年増えている横長の石碑。西洋型石碑の略。加工(縁取り・面取・アールなど)によっては、和型より割高になる。
霊園により、専用区画や、高さ制限などがあるので、予め確認が必要。
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「霊園」
一般的には寺院墓地に対しての公園墓地を指すが、本来は共同墓地の意味で、必ずしも宗教不問とは限らない。 -
「連結工事」
希望の面積に足りない際、複数区画を繋げた工事を行う事。石碑が一つで割安になるが、
使用料が割増になる場合や管理上認めない墓地もあるので、確認が必要。
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「和型石碑」
従来からある縦長石碑。8寸角・9寸角・尺角など1寸刻みで、竿石・上台・中台・芝台の4段にて構成され、
墓地の奥行きが短い場合、芝台を入れないこともある。