ブログ

承継者が居ない方への選択肢として、「散骨」が一時期注目されました。

大きく分けると、「海に撒く」「山に撒く」が、主流です。

海の場合、漁業権の問題で、かなり沖に出ないと、許可されません。

山の場合も、かなりの山奥でないと困難です。

承継者が居ない方だけでなく、「お墓は高価」の観点から、お墓の代わりに求める方もいらっしゃいます。

ここで考えたいのは、あくまでも「お墓の代わり」であるなら、お墓に求める要素でしょう。

遺骨を捨てたいだけなら、海や山への散骨で充分です。

「お参りの施設」や「先祖の供養」或いは「故人を偲ぶ」などの観点から言うと、違和感があります。

また、人によっては、「家族の歴史を語り継ぐ場所」と位置づける場合もあるでしょう。

勿論、「散骨が故人の希望」のケースも少なくありません。

そうなると、お墓は誰の為の物?との根本的な疑問が生じます。

色々な考えはあると思いますが、「残された遺族が崇拝する場所」ではないでしょうか?

費用面から言うと、1名当たり10万~50万円が多い様ですが、個別だと割高になるようです。

しかし、4人家族で40万~200万円だと、一般のお墓が求められる金額です。

こういった理由で、普及が拡がらなかったとも、考えられます。

この項で言いたいのは、散骨の是非より、お墓の意義を考えることです。

承継者が居るなら、どこまでの予算でどれだけの面積や、環境を含めたお墓を求められるか、熟慮する必要が

あるかと思います。

求めるのが目的ではなく、お参りするのが目的・・を望みます。

「自然に囲まれて眠りたい」「記憶に残ればいい」など、個々の趣味趣向を否定するつもりはありません。

費用面だけで、お墓の代用をすることに、疑問を感じるのです。

ページトップ