、最近は、民営霊園でも「永代供養墓」が増えています。
以前だと、永代供養墓は、石材店の仕事が殆どない為、設置していませんでした。
しかし、お墓に限らず、葬儀・仏壇などに、お金をかけない事が、珍しくない傾向が浸透してきました。
また、無縁になった墓地の、改葬先を設ける意味合いからも、設置に拍車がかかる様になりました。
子供が少なく、お墓の意義も薄れてきた現代は、永代供養墓は避けて通れないのです。
費用や、規約も様々で、一般のお墓の様に、比較対象するのは、簡単ではありません。
初めから、合祀だと比較的安く、一定期間保存だと、割高の傾向です。
死後の後始末を、自分で決めておきたいと、生前予約も増加しています。
都心部だと、100万円以上の永代供養墓も、あるそうです。
基本は、墓参者が居ないのであれば、一等地になくてもいいようなものですが・・・
どう葬られるかではなく、どう生きるかが大切だとも思い、矛盾を感じています。
最近は、「ペット可」のマンションも増えています。
近郊の戸建て住宅などでは、ペットを飼う家はかなり多いそうです。
子供が居ない夫婦や、独立して寂しいなどの理由で飼う方も・・・
そういった環境の中で、ペットの墓地が増えて来ました。
需要に対してだけでなく、許可が簡単な背景もあります。
法律の規制が、人間用の墓地に比べ、格段に楽だからです。
また、ペットの葬儀会社も増加しています。
焼骨にして、位牌や骨壷を提供したり、僧侶による読経など、人間と同様に行うそうです。
ペットのお墓は、小さめで、石の量が少なく、比較的安価で売り出しています。
また、合祀タイプも多く、この場合は、数千円~2万円程度が多いようです。
地域によっては、人間用のお墓にペットの埋蔵を、認めているところもあります。
石材店としては、単価が低いので、消極的ではありますが、集客方法として設置をしています。
立地条件・価格・使用方法など、じっくり吟味した上で、選びましょう。
現代の住宅事情だと、大きな仏壇を置くスペースがありません。
キャビネットや、サイドボードの上に置く「上置タイプ」の仏壇が、売れる理由です。
仏壇を求める際に、設置場所でタイプが決まるので、選ぶものは「材質」と「仏具」になってしまうのが実情です。
一般的な材質は「黒檀」「紫檀」などですが、素人には材質の見分けが容易ではありません。
安易に価格だけで飛びつかず、信頼出来る「店」を選ぶのが、肝要でしょう。
材質の善し悪しが判らないなら、「音色」で選べる「鈴」に拘りを持つのも、いいかと思います。
毎日或いは、来客のある度に、心が落ち着く音色を聴くのは、素晴らしいと・・
仏具は、艶消しのものが、手入れが楽でしょう。
いい店で、良きアドバイスを・・が一番です。
月々わずかな掛け金で、葬儀や仏壇が割引で、求められる・・
これが、互助会の謳い文句です。
葬儀式場も完備し、貸衣装や祭壇が先々30%offなど、メリット満載のパンフレットを見ます。
しかし、会員募集のパンフレット作成費や、人件費などを考慮すると、採算が合うのか疑問符がつきます。
互助会の目的は、本来「見込み客の囲い込み」にあります。
臨終直後では、病院の指定業者の独壇場です。
生前に、少ない掛け金での青田買いをする為の、会員募集が究極の目的だと思います。
勿論、葬儀式場の立地条件など、捨て難い要素もあり、一概に割高とは言い切れません。
価格だけを求めるなら、互助会入会は、考えものでしょう。
サービスや満足感など、金額に換算しきれない要素を加味しての検討が、大切と言えます。
故郷から転居して、最終的に住まいや、仕事の関係で故郷には帰らない。
よくある話です。
帰らない本人が、墓守をしている場合の選択肢の一つが、改葬です。
文字通り、改めて葬る意味で、遺骨を移すことを指します。
石碑も移したい希望の方も、多いですが、民営霊園の場合は、殆どが不可との決まりになっています。
公営霊園や、寺院墓地なら大丈夫ですので、石碑が条件なら、確認が必要です。
改葬には、「改葬許可証」が必要で、これを入手する為に、「改葬許可申請書」を作成し、遺骨のある市町村役場
にて、改葬許可証を発行して貰います。
改葬許可申請書を提出する際に、納骨する墓地を求めた証明書が必要となり、「墓地使用許可証」か
「受入証明書」を添付又は、提示します。
改葬する遺骨1体に1通必要です。
また、現在使用して、今後の使用がなくなる際は、更地に戻さなければなりません。
当然、撤去費用が別途必要となります。
転勤の可能性や、Uターンで故郷に帰る可能性がある方は、改葬の時期や場所を、考慮しましょう。
最近のお墓は、面積が狭いため、雑草が生えるスペースがありません。
雑草が生える為には、墓地の広さが3㎡以上必要だからです。
公営霊園などは、1区画の面積が比較的広いので、雑草に悩まれる方も多いようです。
雑草が生えると言うことは、土が生きているから、いい面もあります。
しかし、毎年の雑草の除去には、かなりの労力が必要です。
防止方法として、一般的には土間コンクリートがあります。
これは、土を少し取り除いて、3cm程度のコンクリートを打ち、乾燥後に玉砂利を敷く方法です。
外見は、コンクリートが見えないので、美観上の問題もありません。
数十センチ間隔で、水抜き穴を開けないと、墓地内の水はけが悪くなります。
この方法の利点は、お墓を建立後に施工出来る点です。
勿論、建立時に行った方が、施工は楽ですが・・・
建立時に行う方法としては、御影の石を墓域に敷く方法もあります。
玉砂利は敷かないので、御影石が見えたままなので、より美観上の効果はあります。
墓参は草取りのためとも言えますが、やはり工夫もしたいものです。
葬儀費用の全国平均は、200万円を超えているそうです。
参列者の人数や、祭壇などの規模によっても、左右されます。
安ければ安いほど、いいものでもありません。
遺族の満足度が、一番でしょう。
いざと言う時に、どこの葬儀社に依頼するか・・
あまり縁起のいい話ではないので、考えることは少ない様です。
余命宣告されたとしても、準備しているようで、考えないようにする方も多いです。
入院したからと言って、葬儀の見積もりをとるでしょうか?
元気で笑いながら、自分の葬儀について考える・・のが理想かも知れません。
病院で亡くなる方が、8割を超えるそうですが、葬儀社も病院で紹介された方も多い筈です。
金銭的な部分だけ言えば、これが一番高く付きます。
例外もありますが、病院経由だと、諸々の経費が嵩むため、一般的には高くなるのです。
最初に述べたように、満足度が一番ですから、金額だけで語るのは、正しくないかも知れませんが・・
安い葬儀が良心的とは言い切れないのも、現実です。
近所で葬儀に参列した際など、細かい点などをチェックすることも、大切です。
口コミや、ネットなど、意識していると、かなり情報収集が出来るかと思います。
市内で昔から家族で経営している・・などは、一つの目安にはなります。
最近は、ホームページで、写真入りで詳しく紹介している葬儀社も、少なくありません。
下知識を持って臨むことを、お勧めします。
日本では、仏教徒が大半なので、亡くなると「戒名」を付けます。
値段はあってないようなものです。
寺檀関係を結んだ寺から、授戒される場合と、通夜の晩に急いで頂く場合とでも、異なります。
戒名とは本来、お寺への貢献度により、お寺から付けて頂くのですが、最近は亡くなってから頂くケースが
増えたので、貢献度を金額の多寡で換算しているようです。
故人へのせめてもの供養になれば・・などと、死後お金をかけるのは、いかがなものかとの意見もあります。
しかし、信仰心が希薄になっている現代では、仕方ないことかも知れません。
浄土真宗を除き、戒名は男性なら、○○○○信士→○○○○居士→○○院○○○○居士の順で、金額が上がっていきます。
金額の目安は、30万→50万→100万程度ですが、寺格や地域により上下します。
浄土真宗では、釋○○が正式ですが、近年では釋の前に○○院や、後に信士や居士を付けることもあります。
亡くなってからではなく、生きている間に、孝行したいものです・・