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葬儀費用の全国平均は、200万円を超えているそうです。

参列者の人数や、祭壇などの規模によっても、左右されます。

安ければ安いほど、いいものでもありません。

遺族の満足度が、一番でしょう。

いざと言う時に、どこの葬儀社に依頼するか・・

あまり縁起のいい話ではないので、考えることは少ない様です。

余命宣告されたとしても、準備しているようで、考えないようにする方も多いです。

入院したからと言って、葬儀の見積もりをとるでしょうか?

元気で笑いながら、自分の葬儀について考える・・のが理想かも知れません。

病院で亡くなる方が、8割を超えるそうですが、葬儀社も病院で紹介された方も多い筈です。

金銭的な部分だけ言えば、これが一番高く付きます。

例外もありますが、病院経由だと、諸々の経費が嵩むため、一般的には高くなるのです。

最初に述べたように、満足度が一番ですから、金額だけで語るのは、正しくないかも知れませんが・・

安い葬儀が良心的とは言い切れないのも、現実です。

近所で葬儀に参列した際など、細かい点などをチェックすることも、大切です。

口コミや、ネットなど、意識していると、かなり情報収集が出来るかと思います。

市内で昔から家族で経営している・・などは、一つの目安にはなります。

最近は、ホームページで、写真入りで詳しく紹介している葬儀社も、少なくありません。

下知識を持って臨むことを、お勧めします。

日本では、仏教徒が大半なので、亡くなると「戒名」を付けます。

値段はあってないようなものです。

寺檀関係を結んだ寺から、授戒される場合と、通夜の晩に急いで頂く場合とでも、異なります。

戒名とは本来、お寺への貢献度により、お寺から付けて頂くのですが、最近は亡くなってから頂くケースが

増えたので、貢献度を金額の多寡で換算しているようです。

故人へのせめてもの供養になれば・・などと、死後お金をかけるのは、いかがなものかとの意見もあります。

しかし、信仰心が希薄になっている現代では、仕方ないことかも知れません。

浄土真宗を除き、戒名は男性なら、○○○○信士→○○○○居士→○○院○○○○居士の順で、金額が上がっていきます。

金額の目安は、30万→50万→100万程度ですが、寺格や地域により上下します。

浄土真宗では、釋○○が正式ですが、近年では釋の前に○○院や、後に信士や居士を付けることもあります。

亡くなってからではなく、生きている間に、孝行したいものです・・

建墓の際、意外と気にされないのが、納骨室です。

外からは見えず、納骨の時にチラッと見る程度なので、当然かも知れません。

納骨室には、1段と2段のタイプがあります。

墓地の奥行きが、1.5m程度だと、1段になり、2m以上あれば、2段が可能になります。

1段のタイプだと、納骨の位置が地上と同じか、15cm程度の低い位置になるので、さほど問題はありません。

2段の墓地だと、納骨室の底部は、地上面より55~60cm位低い位置になります。

2段の方が、容量が広く、沢山収納出来ますが、地下に掘る為、下からの水はけが問題になります。

お墓で「水はけ」と言うと、通路面を重視しがちですが、実は納骨室の水はけが一番大切です。

骨壷が、納骨室で水に浮かんでいた・・は、珍しくありません。

広い墓地ほど可能性が大きい訳ですから、よりお墓に予算を使った方ほど、問題が起きるのです。

現代の家族構成から言って、広い納骨室が必須でなければ、1段タイプを選ぶのも賢明です。

材質は、コンクリートが大半ですが、花崗岩を使用される方も居ます。

見えないけれど、大切な遺骨を収納する場所を重視したい・・方には、お勧めします。

ご予算や、交通の便もありますが、立地条件で水はけは左右されますので、地形なども注意しましょう。

石材店の主な仕事は、建墓工事です。

最近は、異業種の参入が目立ちます。

仏壇店・葬儀社・互助会などなど。

逆に、葬儀を請け負う石材店も、現れました。

昔から言われますが「餅は餅屋」 「隣の芝は青くみえる」

不況やデフレが進む中で、売上を伸ばしたいのは、どこも同じです。

仕入れて販売だけなら、どこに頼んでも一緒です。

但し、購入者に知識があることが、前提です。

細かな細工や、色のバランス、或いは石の持つ特性などを、的確に把握して商談する・・

これが、石材店の営業マンです。

注文された寸法の石材を問屋は納品し、下請が施工する。

その前の打ち合わせや、アドバイスが重要なのを知る方は、少ないようです。

安いに越したことはありませんが、値段ばかりに気を取られると、結局高く付く・・かも知れません。

民営霊園では、100%と言っていいほど、石材店の指定があります。

加盟している石材店以外の工事は、出来ないと言う意味です。

不動産などの、「建築条件付き」とほぼ同じです。

これは、霊園を造る段階で、石材店に出資を募り、その資金で造成などを行うからです。

休憩所や、管理事務所、法要施設などの建設を、使用者からの負担をせずに、石材店が負担していると言えます。

寺墓地であれば、「寄付」によって賄えますが、霊園は「宗教宗派不問」をウリにしている為、寄付を仰ぐ訳にはいきません。

使用者側からのデメリットは、石材店を選べない点です。

また価格面でも、協定価格や、組合価格など競争がない点なども、デメリットです。

しかし、最近はその霊園での協定価格を、低く設定するなど、近隣霊園に対抗する戦略を取る傾向にあり、

必ずしも、デメリットとは言えません。

また、建立した石材店が倒産した際には、霊園の評判を守る為に、他の石材店がカバーして、利用者の

不利益を軽減するなど、利用者へのメリットもあります。

求める候補としての霊園に、自分たちの要望に応えられる石材店が、加盟しているかどうかでしょう。

民営霊園の指定石材店制度を、きちんと理解した上での、霊園選びが必要です。

六曜または、六輝とも言い、あまり迷信深くない方でも、気にすることが多い様です。

友引は、結婚式は縁起がよく、葬式はダメ・・などはよく聞きます。

これは、字のイメージから、友を引くからが原因でしょう。

斎場(焼き場)も友引が定休日が、多いのも、ある種の裏付けかも・・

元々、定休日を決める時に、友引が極端に葬儀が少なかったので、定休日にした様です。

つまり、皆が避けた日を見て、「ああ、やはり縁起が・・」とは妙な話です。

六曜の順番には、法則があります。

先勝・・・1月1日 7月1日

友引・・・2月1日 8月1日

先負・・・3月1日 9月1日

仏滅・・・4月1日 10月1日

大安・・・5月1日 11月1日

赤口・・・6月1日 12月1日

上記の様に曜日と違い、月が変わる毎に、六曜の先頭に戻ります。

7月1日は、前の日が何であっても、「先勝」になります。

ですから、たまに順序が変わり、「何かあるのでは・・」などと考えるのです。

因みに、上記の○月1日とはいずれも「旧暦」です。

詳しいカレンダーなどでは、確認出来ます。

こう考えると、六曜での吉凶は、あまりあてになりません。

妙な迷信に拘らずに、過ごされる事をお勧めします。

キリスト教で、「13日の金曜日」を凶と考えるのと、日本人が「4」や「9」を嫌うのとは、かなり違います。

語呂合わせで、吉凶と結び付けるのが、日本特有ではないでしょうか?

4→死に結びつけ、言葉そのものを嫌うのは、ある種滑稽かも知れません。

普段の生活でも、「今日はこのへんで、おしまいにしましょう」を

「このへんで、おひらきにしましょう」など、「し」を使わない言い回しをします。

飲食店でも「しょうが」→「がり」や「醤油」→「むらさき」「塩」→「なみのはな」などなど・・・

人それぞれの拘りはあるでしょうが、あまり過敏になると、「霊感商法」的な詐欺の被害にあいます。

お墓でも、「何向きはダメ」や「黒い石はダメ」などと、根拠の無い理由で、高額な石を進める業者もあります。

現在の様な「家族墓」になってからの歴史は、決して古くありません。

明治以前は、土葬が主流のため「個人墓」が一般的でした。

わずか、100数十年の「家族墓」の歴史で、こうしたからああなった等の、因果関係は考えにくいと思います。

妙な迷信に振り回される暇があるなら、その時間をネットやチラシなどの研究に充てた方が、より良い墓地が

見つかる気がします。

高ければ供養になる・・のは、どこぞの新興宗教みたいです。

周りに惑わされず、納得のいくお墓を探しましょう。

ここ十数年で、日本で使用される墓石の産地は、様変わりしました。

特に、中国産の石材の台頭は、目覚ましく、圧倒的です。

茨城の加工業者は、かなりの数が廃業に追い込まれました。

これは、加工費=人件費の違いにより、外国製品に太刀打ち出来ないからです。

天然の原石を掘り出して、加工する訳ですから、素材の善し悪しもあります。

しかし、国産の原石は、数十年に亘る採掘により、枯渇しつつあるので、素材だけを見ると、

必ずしも外国産が劣るとは、言いきれません。

但し、現在のデフレの為、少しでも安くする為に、安い中国産を仕入れているのも事実です。

従って、メインとなる石碑は、中国産を避けるのも、いいかも知れません。

輸入される石では、インド産・アフリカ産・スウェーデン産・フィンランド産など、多岐に亘っています。

それぞれの特性を見極めた選択が必要ですが、一般の方の見極めは困難でしょう。

石材店の担当者に、相談して、きちんと説明出来る業者を選ぶしかありません。

「中国産が一番」と言われたら、避けた方が無難です。

求めるのは、納得してからです。

加工技術は、日本からの指導もあり、今では国産・外国産の別なく、安心出来ます。

要は、初めは間口を広げ、好みから予算と、絞っていくことが大切です。

最近はお墓に限らず、以前はあまり目にしなかった種類の、折り込みチラシが入ります。

葬儀・仏壇・互助会などなど・・

それだけ、高齢化社会が進み、タブーが少なくなって来たとも言えます。

お墓のチラシで、気を付けたい事は、何点かあります。

第一番は、「目玉商品にむやみに飛びつかない」・・です。

価格競争が熾烈化して、近隣の霊園より安い物件をアピールするのが、目的だからです。

スーパーなどの特売と違い、消耗品ではないので、買い替える訳にもいきません。

安くする為に、極力石の量を減らした、いわゆる「セット墓石」を目玉にすることが多いからです。

また、見本墓地を建てる霊園もありますが、売れ残りそうな場所に設置するケースがあります。

対象霊園での、平均価格帯が幾らで、入口からの距離や、水はけなどを比較検討した上での

「目玉商品」ならお買い得です。

「バス停より○分」などの内容でも、バスが一日5本・・なんてこともあります。

「車でしか来ない」のは、今だけ、或いは自分だけかも知れません。

お寺の売り出しで、「過去の宗派は問いません」なども「今後は問います」の裏返しですから、

入檀の意思がなければ、避けるべきです。

近隣の相場に比べて、あまり価格差があるようなら、係員に説明を求めましょう。

「企業努力」などは、回答ではありません。

努力で埋められる「価格」なら他でも、同じ価格で出来る筈だからです。

管理料以外の費用なども、明示しているのかの、確認も必要です。

求める時点だけでなく、ランニングコストがどれだけかかるか位は、意識したいものです。

勿論、チラシで興味を持った物件は、面倒がらずに、足を運んで確認が必要です。

また、特定の会社のチラシを持参すると、その会社の見込み客に自動的に振り分けられます。

「何も持たないで来た」と言えば、順番に振り分けられるので、担当される会社を自分で選びたいなら、

「勝手に見るので、案内は不要」の意思表示が必要です。

各会社で、広告費・人件費をかけているので、そういったルールが、勝手に出来ているのです。

1社独占か、単独での開催だと、仕方ありませんが・・

いずれにしても、しっかりした予習と、現地確認を行うことが、肝要です。

承継者が居ない方への選択肢として、「散骨」が一時期注目されました。

大きく分けると、「海に撒く」「山に撒く」が、主流です。

海の場合、漁業権の問題で、かなり沖に出ないと、許可されません。

山の場合も、かなりの山奥でないと困難です。

承継者が居ない方だけでなく、「お墓は高価」の観点から、お墓の代わりに求める方もいらっしゃいます。

ここで考えたいのは、あくまでも「お墓の代わり」であるなら、お墓に求める要素でしょう。

遺骨を捨てたいだけなら、海や山への散骨で充分です。

「お参りの施設」や「先祖の供養」或いは「故人を偲ぶ」などの観点から言うと、違和感があります。

また、人によっては、「家族の歴史を語り継ぐ場所」と位置づける場合もあるでしょう。

勿論、「散骨が故人の希望」のケースも少なくありません。

そうなると、お墓は誰の為の物?との根本的な疑問が生じます。

色々な考えはあると思いますが、「残された遺族が崇拝する場所」ではないでしょうか?

費用面から言うと、1名当たり10万~50万円が多い様ですが、個別だと割高になるようです。

しかし、4人家族で40万~200万円だと、一般のお墓が求められる金額です。

こういった理由で、普及が拡がらなかったとも、考えられます。

この項で言いたいのは、散骨の是非より、お墓の意義を考えることです。

承継者が居るなら、どこまでの予算でどれだけの面積や、環境を含めたお墓を求められるか、熟慮する必要が

あるかと思います。

求めるのが目的ではなく、お参りするのが目的・・を望みます。

「自然に囲まれて眠りたい」「記憶に残ればいい」など、個々の趣味趣向を否定するつもりはありません。

費用面だけで、お墓の代用をすることに、疑問を感じるのです。

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